自由律俳句結社 青穂

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私の感銘句 2018.10.17更新

 

  佐瀬 広隆

感銘の1

    メビウスの帯しめ主婦というなりわい    平岡 久美子

 一方の端を百八十度(裏)よじりもう一つの端をつないでリングにしたものをメビウスの輪というが、作者はエプロンの帯を捩れてしまったまま結んだことを「メビウスの帯しめ」と表現した。句は、ユーモアを織り交ぜ、少しの事には全く動じない生活感あふれる主婦の姿を活写している。真に見事な一句だと思う。

感銘十句選

小さな雛人形飾り八十過ぎても女です          安藤トシヱ    

大空へ下っていったお花畑                 伊藤 清雄

過疎のバスが夕陽を追いかけている           井上 泰好

少年ころがる小石追い遠く呼ぶ声
                三好 利幸

桜散って水平線夕陽丸ごと飲む                     埋田 貞子

木漏れ日揺れる思い出話はやがて哀しく                     秋生 ゆき

男の名前で落したポスト                        久次 縮酔

木蓮の白さがもう受け取れない手紙    
                高木 架京

絹の根まぶしく小川で洗う                         草場 克彦

幸せ色の菜の花時々揺らいでいる                     橋本登紀子
 



私は人々にかういふ。

君等が心の土に真実の種をおろせ。 

君等が生活の上に生命の木を生ひ立たせよ。

大地の力を生きることの力とせよ。

太陽の光を生きることの光とせよ。

然らば、君等が生命の木はやがて多くの花をつけ多くの実を結ぶであらう。

(井泉水著『生命の木』「芸術より芸術以上へ」)